大気汚染防止法案 閣議決定!

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こんにちは 最近夜間に石綿の実態調査(どこに石綿が使用されており、どこが対策済で、どこが対策されていないか)をやっており、情報に目を向けておりませんでした。 久しぶりに事務所で情報収集しようとしたら早速ありましたね。 日本経済新聞のNET版 日本経済新聞より 石綿飛散対策の対象が全建材になりました。(おそらくレベル1・2だけでなく3もという意味だと思います) 罰則の内容も記載されてますね。 届出義務違反者に30万以下の罰金だそうです。 最近は大規模修繕工事に先立ち調査をやってくれという話がよく来ますが、 今後多方面からアスベスト調査の依頼がきそうですね。 特に商業ビルはテナントの入れ替えに伴い改修しているケースが多いため 調査する建材も膨大な数になります。 それだけをちゃんと調査できる調査者がどれだけいるのか…。 おそらく調査者の資格添付なども求められることになると思うので、 ミスが許されない調査をしてきたいです。

アスベストと解体(鉄筋コンクリート造について)

こんにちは

今回はRC造の解体とアスベストの関係性について解説していきます。

まずRC造の解体工法について

内装解体については基本的にS造同様手作業で行います。

躯体を解体する際は以下の工法が用いられます。

1.地上解体
重機を地上に置いたまま解体する工法です。
ロングブーム等を使用して8階程度までは解体できますが、
大きな重機を使用する分、安全面でもより慎重な作業が必要となります。

2.階上解体
重機を屋上まで揚重し、上のフロアから解体する工法です。
重機が建物に乗って耐えられるよう、下階に補強サポートをする必要があり、
また、揚重作業において、周りの土地の条件等によりより慎重な作業が必要になります。
狭い土地での解体に良く採用されます。

解体方法の種類
①圧砕工法
②ブレーカー工法
③切削工法
④加熱工法
⑤膨張工法
⑥発破工法
⑦転倒工法

この中で一般的に使われます、①~③の工法について説明していきます。

①圧砕工法
圧砕工法は重機に圧砕具というアタッチメントを装着して解体していきます。
圧砕機 厚労省より

圧砕具は文字の通り、油圧によって挟み込むようにして砕いて解体してきます。
特徴としては
長所
 ・振動がほとんど出ない
 ・3階建くらいのものからロングブームを使用すれば8階まで地上から解体することができる。
 ・コンクリート破砕後の鉄筋切断作業が少なくて済み、効率がいい
短所
 ・粉じんが発生しやすいため、散水が必要
 ・鉄筋を切断する刃の摩耗が激しく、頻繁に交換が必要
 ・圧砕具の重量が大きいため、ベースマシーンがそれなりの重さが必要になる。
等が上げれらます。
現在、解体業界において、如何に騒音・振動を抑え、スピードを上げて作業を行うか
という中で、一番用いられている解体工法になります。

②ブレーカー工法
1)ハンドブレーカー工法
ハンドブレーカーにより解体する工法です。
小規模な解体なら可能ですが、作業員に振動の負担がかかり、白蝋病というリスクがあります。
細かい解体が可能なので、改修工事の際の、躯体に開口をあける等の作業に向いています。
2)大型ブレーカー工法
重機にブレーカーを装着して解体する工法です。
大きさや形状にとらわれることなく、解体が可能です。
特徴としては
長所 
 ・マスコンの解体に適している。
 ・作業効率がいい
短所
 ・騒音、振動が大きい
 ・2次破砕が必要になる(コンクリートと鉄筋の仕分け)
 ・高所作業には不向き
等が上げられます。 

③カッター工法
ダイヤモンドを埋め込んだブレードやワイヤーを高速回転させることにより解体する工法です。
特徴としては
長所
 ・振動、粉じんの発生がほとんどない
 ・部材別に切断が可能
 ・建物内部から切断が可能なっため、外部に大がかりな仮設が不要
短所
 ・断面が大きいものには適さない。
 ・再利用できなものについては二次破砕が必要
 ・切断時に高周波騒音が発生する。
 ・刃に対し高熱が発生するため、冷却用の水を多く使う。
 ・火花が発生する可能性がある場合は火の粉の養生が必要になる。
等があげられます。
また、ワイヤーを使用した、ワイヤーソー工法については、水中や地下での解体が可能です。

以上がRC解体で採用される主な解体工法になります。

海外では火薬を使用した発破工法なんかもよくテレビで取り上げられています。
広い土地がある海外ならではの工法だと思います。

さて、RC造の建物において懸念すべきアスベスト建材は
①機械室・電気室の天井・壁に使用されている吹付け材
②外壁の仕上塗材
③配管エルボー
等が上げられます。
RCの建物ですと、躯体に木毛板が埋め込まれているケースがあります。
その上に断熱や吸音のためにアスベストが吹き付けられていることがあるのですが、
木毛板も依然説明したALCと同様、目の細かい凹凸があるため、除去したアスベストが入り込み、完全な除去に至らないことがあります。
その場合は電動ピック等により斫り取るひつようがあるため、費用が嵩む傾向が有ります。

以上、簡単ではありますが、RC構造の解体と、そのアスベストの懸念についての解説になります。

次回は解体工法の転倒工法について解説します!

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