投稿

ラベル(レベル1)が付いた投稿を表示しています

大気汚染防止法案 閣議決定!

イメージ
こんにちは 最近夜間に石綿の実態調査(どこに石綿が使用されており、どこが対策済で、どこが対策されていないか)をやっており、情報に目を向けておりませんでした。 久しぶりに事務所で情報収集しようとしたら早速ありましたね。 日本経済新聞のNET版 日本経済新聞より 石綿飛散対策の対象が全建材になりました。(おそらくレベル1・2だけでなく3もという意味だと思います) 罰則の内容も記載されてますね。 届出義務違反者に30万以下の罰金だそうです。 最近は大規模修繕工事に先立ち調査をやってくれという話がよく来ますが、 今後多方面からアスベスト調査の依頼がきそうですね。 特に商業ビルはテナントの入れ替えに伴い改修しているケースが多いため 調査する建材も膨大な数になります。 それだけをちゃんと調査できる調査者がどれだけいるのか…。 おそらく調査者の資格添付なども求められることになると思うので、 ミスが許されない調査をしてきたいです。

アスベスト工事の時の曝露対策

こんにちは 今回はアスベスト対策工事を行う際の保護具・保護衣の説明をします。 アスベスト繊維は非常に細かく、春先に問題となるpm2.5の粒子の約100分の1程の 大きさとなります。 そのため、通常の市販マスクですと通り抜けてしまい、全く対策になりません。 アスベスト対策工事を行う際は、必ず専用のマスクを使用します。 吹付石綿、石綿含有吹付ロックウール等所謂レベル1工事や、煙突断熱材等レベル2工事の時のマスク ①養生作業や清掃時のマスク このときは半面型呼吸用マスクを使用します。 規格としてはRL3、RS3型のマスク(フィルター)を使用します。 このマスク(フィルター)はアスベスト粒子の捕集効率が99.9%以上となっています。 フィルターは作業員が息苦しさを感じた際、または毎日交換する必要があります。 フィルターは1組数千円かかります。 そのため、アスベストの対策工事の予算のある程度の割合を占めてくる要素となります。 私が工事の際に使用している半面型マスクは 興研サカヰ式7121R-03型(フィルターはRD-6)です。 フィルターは その他では、 を入社当初は使用していましたが、マスクの大きさが大きい、フィルターが露出している ことから、フィルターの交換時に最飛散のリスクが高いと考え、今では興研のマスクを使用しています。 ②除去作業時のマスク 除去作業時は下記の3つのマスクを使用する必要が有ります。  1)電動ファン付全面型呼吸用マスク  2)送気型のエアラインマスク 等がありますが、殆どの場合、全面型呼吸用マスクを使用しています。 多くの作業員が 興研のサカヰ式BL-700HA を使用しています。 電動ファンが付いているため、半面マスクより楽に呼吸することができます。 適正な保護具を選択すること、適正なフィルター交換の指示等、石綿作業主任者の役務となっています。 作業員の石綿曝露リスクを抑えるためにも、保護具の適正管理が求められます。

大規模修繕工事におけるアスベスト対策

イメージ
こんにちは 最近アスベストのネタが尽きてしまったので新たに投稿するネタがなかったのですが、 ここ数カ月、大規模修繕におけるアスベスト対策の話をいただくことが多くなってきましたので、その際のアスベスト対策について説明しようと思います。 大規模修繕の際、クラック補修や、塗装脆弱部の修繕、爆裂補修等様々な補修がされるかと思います。 このブログでも解説しましたが、平成29年5月末に環境省、厚生労働省がそろって、 ”石綿含有仕上塗材”の取り扱いについて明文化しました。 その旨がようやく改修業界に届いたようで、大規模修繕を主な事業とする企業から 相談が寄せられています。 そこでまず、含有調査から説明していきます。 まず下の画像を見てください。 分析方法として4つの分析方法があります(定性2種類、定量2種類) 大規模修繕で一番遭遇することの多い、”石綿含有仕上塗材”については JIS A 1481-1偏光顕微鏡による定性分析を採用します。 なぜかというと、過去の記事で説明しましたが、石綿含有仕上塗材の場合、 ”どこの層に含有しているか”が重要になるからです。 偏光顕微鏡での分析は、”層別分析”が可能なため、仕上塗材の主材部に含有されているのか、下地調整材部に含有されているのかを判別することが可能です。 そのため、お客様に事前調査の話をする際は、必ず、偏光顕微鏡での分析をお勧めしています。 さて、いざ含有していた場合の話に続きます。 当然アスベストが含有していた場合、届出が絡んでくると思います。 下の画像にまとめましたのでご確認ください。 届出が必要になるのは条例等で定めが無い限り、「吹付け施工された仕上塗材の主材部」に含有されていた場合のみ届出が必要になります。 他の場合ですと、”レベル3”としての扱いになります。 さて、施工方法の話になりますが、下の画像の種類があります。 ※表記されている工法は「隔離養生と同等の措置」として認められている工法になります。 工期・コストの面で、※の工法から選定されることがほとんどです。 中でも”◎”がついている「剥離剤併用手工具ケレン工法」が一般的な施工方法となっています。 最後に、大規模修繕の際に必ず関わるのが、

アスベストと解体(鉄筋コンクリート造について)

イメージ
こんにちは 今回はRC造の解体とアスベストの関係性について解説していきます。 まずRC造の解体工法について 内装解体については基本的にS造同様手作業で行います。 躯体を解体する際は以下の工法が用いられます。 1.地上解体 重機を地上に置いたまま解体する工法です。 ロングブーム等を使用して8階程度までは解体できますが、 大きな重機を使用する分、安全面でもより慎重な作業が必要となります。 2.階上解体 重機を屋上まで揚重し、上のフロアから解体する工法です。 重機が建物に乗って耐えられるよう、下階に補強サポートをする必要があり、 また、揚重作業において、周りの土地の条件等によりより慎重な作業が必要になります。 狭い土地での解体に良く採用されます。 解体方法の種類 ①圧砕工法 ②ブレーカー工法 ③切削工法 ④加熱工法 ⑤膨張工法 ⑥発破工法 ⑦転倒工法 この中で一般的に使われます、①~③の工法について説明していきます。 ①圧砕工法 圧砕工法は重機に圧砕具というアタッチメントを装着して解体していきます。 圧砕機 厚労省より 圧砕具は文字の通り、油圧によって挟み込むようにして砕いて解体してきます。 特徴としては 長所   ・振動がほとんど出ない  ・3階建くらいのものからロングブームを使用すれば8階まで地上から解体することができる。  ・コンクリート破砕後の鉄筋切断作業が少なくて済み、効率がいい 短所  ・粉じんが発生しやすいため、散水が必要  ・鉄筋を切断する刃の摩耗が激しく、頻繁に交換が必要  ・圧砕具の重量が大きいため、ベースマシーンがそれなりの重さが必要になる。 等が上げれらます。 現在、解体業界において、如何に騒音・振動を抑え、スピードを上げて作業を行うか という中で、一番用いられている解体工法になります。 ②ブレーカー工法 1)ハンドブレーカー工法 ハンドブレーカーにより解体する工法です。 小規模な解体なら可能ですが、作業員に振動の負担がかかり、白蝋病というリスクがあります。 細かい解体が可能なので、改修工事の際の、躯体に開口をあける等の作業に向いています。 2)大型ブレーカー工法 重機にブレーカーを装着して解体する工法です。 大きさや形状にと

アスベストと解体(鉄骨造解体について)

イメージ
こんにちは 前回” アスベストと解体工事(木造解体ついて) ”で木造解体とそのアスベスト懸念箇所について解説しました。 今回は鉄骨造の解体とアスベストについて解説していきます。 鉄骨造の解体には3種類あり ①ハイテンションボルトを緩めて鉄骨組をほどくことに解体する方法 ②ガス溶断により鉄骨を切断して解体する方法 ③重機で解体する方法 が上げられます。 ①ハイテンションボルトを緩めての解体 こちらは文字通り、鉄骨を固定しているハイテンションボルトを緩め、鉄骨組をほどく ことによる解体です。 ハイテンションボルトは鉄骨とボルトの摩擦によって支持されており、 ほどくにはそれなりの工具が必要になります。(インパクト等) また、現在はトルクレンチというものにより、逆回転でトルクをかけることにより、緩めることができます。 他にも、レンチに単管を繋げ、テコの原理により緩める方法もあります。 鉄腕ダッシュで鉄の解体の時に使用しているのを見て、身近に感じましたw 火を使わないため、比較的安全に作業を行うことができますが、鉄骨の落下を防ぐため クレーン等により鉄骨を吊りながら作業する必要があります。 ②ガス溶断による解体 火を使用して鉄骨を切断することにより解体していきます。 ①と同様にクレーン等を使用し、撤去する鉄骨を吊りながら作業します。 火を使用するため、火の粉による火災が起きないよう、養生等をしっかり行う必要が有ります。 ③重機による解体 重機に「鉄骨カッター」というアタッチメントを装着して解体していきます。 鉄骨カッター 厚生省より ①と同様にクレーン等を使用し、撤去する鉄骨を吊りながら作業します。 ①と②の工法に比べて格段にスピードが上がり、かつ安全な工法です。 昨今はガス溶断だけではなく、ディスクグラインダー等の火が発生する作業は 現場から疎われるようになってきました。 飛び散った火花が、ウレタン樹脂等に火をつけてしまい、大規模な火災事故も起きています。 解体作業だけでも危険が伴い、かつ火が発生するような作業は火の粉養生、残火確認等の 注意項目が増えます。 解体工法を選定するときは、各現場に応じた、適切な工法を選定する必要があります。 さて、

アスベスト対策 レベル1

イメージ
こんにちは 今回のブログではアスベスト対策工事のことについて説明します。 一番施工品質が求められる 「レベル1」 の対策方法からご説明します。 ※石綿含有仕上塗材の対策については工法が異なるため改めて説明します。 まずは大まかな流れをみるために施工方法のフローチャートをご覧ください。 下記フローチャートは 富士セラ が日本建築センターにて建設技術審査証明を取得した、 「富士セラアスベスト除去システム」 のフローチャートになります。 1.事前準備   こちらではまず、アスベスト工事を進めるに先立ち、調査を行います。   以前の記事で、 アスベスト含有調査のことを書きました が、ここに含まれます。   調査をもとに施工計画書を作成し、届出を行います。   届出については 以前の記事 を参照ください。   その他工事に必要な工具、資機材、薬剤を準備します。 2.準備作業   準備作業では、アスベスト工事に先立ち、   ・お知らせ看板の設置   ・立ち入り禁止措置   ・石綿則で定められた表示の設置   ・休憩所、手洗い場の確保   を行います。   近年では 手洗い場の確保 を指導する労基が増えています。   万が一目や皮膚に石綿が付着してしまった場合洗浄するためです。 3.養生前清掃   HEPAフィルター付き高性能真空掃除機を使い、養生前に清掃を行います。   これは、経年劣化により作業場内で脱落、または堆積してしまっている可能性のある   アスベストを養生前に取り除くために行います。   除去工事が終わって、養生シートをばらした後にまだ作業場内にアスベストがある!   だなんていやですからねw 4.養生作業   床養生から行います。   床養生は「0.15mm以上の厚さのプラスチックシート」を必ず使用します。   (石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアルに記載されています。)   床養生は重ね幅300mm以上、立ち上り300mm以上で行い、2重で養生を行います。   その他養生は「0.08mm以上の厚さのプラスチックシート」を使用します。   壁養生も同様に重ね幅300mm以上で行い、1重で養生します。 5.セキュリティールームの設置   アスベスト除去作業をした作業員が

このブログの人気の投稿

石綿含有仕上塗材の対応(足場編)

アスベスト対策 レベル3

アスベスト工事の資格