投稿

ラベル(対策工事)が付いた投稿を表示しています

大気汚染防止法案 閣議決定!

イメージ
こんにちは 最近夜間に石綿の実態調査(どこに石綿が使用されており、どこが対策済で、どこが対策されていないか)をやっており、情報に目を向けておりませんでした。 久しぶりに事務所で情報収集しようとしたら早速ありましたね。 日本経済新聞のNET版 日本経済新聞より 石綿飛散対策の対象が全建材になりました。(おそらくレベル1・2だけでなく3もという意味だと思います) 罰則の内容も記載されてますね。 届出義務違反者に30万以下の罰金だそうです。 最近は大規模修繕工事に先立ち調査をやってくれという話がよく来ますが、 今後多方面からアスベスト調査の依頼がきそうですね。 特に商業ビルはテナントの入れ替えに伴い改修しているケースが多いため 調査する建材も膨大な数になります。 それだけをちゃんと調査できる調査者がどれだけいるのか…。 おそらく調査者の資格添付なども求められることになると思うので、 ミスが許されない調査をしてきたいです。

アスベストと解体(木造解体について)

イメージ
こんにちは これまで、アスベストのことについて解説してきました。 アスベストのことについてはとりあえず大まかに説明したので、 次は解体工事のことについて解説していこうと思います。 (このブログでは、建屋解体について解説していきます) 建物には主に4種類の構造があり、構造によって解体方法も異なります。 ①木造(W造) ②鉄骨造(S造) ③鉄筋コンクリート造(RC造) ④鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) このほかにもコンクリートブロック造(CB造)等があります。 このブログではアスベストを絡めながら、①~④までの解体工事について解説していきたいと思います。 今回は木造解体の解説をします。 ①木造解体について 木造建築物の解体には2種類の解体方法があります。 1)手作業工法   文字通り、すべてを手作業にて行います。   木造の組立とほぼ逆の手順で解体を行っていきます。   バールやインパクトドライバー等を使用し、土間や基礎については   大ハンマーやハンドブレーカーを使用します。   手間はかかりますが、解体工事で重要な「分別解体」を行いやすい解体です。 2)手作業併用機械解体工法   内装材等の撤去は手作業で行い、躯体を重機によって解体する方法です。   手作業での丁寧な施工と、重機による高能率を掛け合わせた工法で合理的な   解体方法として採用されています。   重機のアタッチメントには「つかみ機」というものを装着し、作業を行います。 つかみ機(厚労省より) 全てを重機で行う、「ミンチ解体」という解体があります。 解体工事の鉄則「廃棄物を最小限にとどめ、再利用できるものはリサイクルしていく」 の概念から遠い工法(発生材の分別が困難)なため、原則禁止となっています。 建設リサイクル法が施行され、法的にも禁止されています。 さて、ここで木造解体を行う上で、アスベストがどのようなところで出てくるのかを 説明します。 1)外壁の仕上塗材(レベル1・レベル3) 2)和室にあるようなじゅらく壁(レベル1・レベル3) 3)屋根(レベル3) 4)内装材(レベル3) 5)モルタル類(レベル3) 6)外壁材(スレート等)(レベル3) こんなものかなぁと思います。

アスベスト対策 レベル1(封じ込め工法)

イメージ
こんにちは 今回はレベル1の封じ込め工法について解説していきます。 日本では「除去」が推奨されているようですが、 裁判所関係の公共工事では、封じ込めの工法が選択されています。 封じ込め工法は「解体工事」では採用できません。 封じ込めの特徴として ①工期が除去にくらべて短い トータル的な工期として、除去を行った後はアスベストの使用目的を補填するための 代替品での復旧を行う必要があります。 ②耐火被覆の復旧工事が不要 現在日本では「封じ込め工法」で使用される「飛散防止剤」は「耐火認定」を取得している必要が有ります。耐火認定の材料により、封じ込めされたものは、アスベストの性能を維持した状態となり、そのまま耐火被覆として残置できます。 ③除去が不可な狭小箇所の施工が可能 養生は除去工法と変わりませんが、吹付けのノズルがコンパクトなため、伸ばすことにより、手の届かないところのアスベスト対策が可能になります。 ④コストが比較的安い ①、②の特徴に合わせて、除去工法と比べて「特別管理産業廃棄物」の廃棄量が少なく済みます。 ⑤万が一養生が崩壊することがあったとしても、アスベストが飛散するリスクが少ない。 封じ込め工法はアスベストに直接触れる作業がないため、アスベストの飛散量が少なくすみます。 ⑥将来的には除去しなければならない(除去のコストは上がる傾向があります ) 建物を解体する際、または耐震補強を行う等、で該当箇所のアスベストを除去しなければならないときに、封じ込められたアスベストを除去するには、通常のアスベストの除去にくらべて、「固化」されたものを削り取る作業となるため、費用が上がることが一般的です。 以上、私が思いつく限りの封じ込め工法の特徴をあげました。 私自身、トータル的なコストを考えるのであれば、除去工法をお勧めします。 対象となる建物を「今後どれだけ使用していくのか」と解体時のコストのバランスから 工法選択をするのがベストなのではないかと思います。 もちろん、不動産の価値や、節税対策なども加味されてくるかと思います。 私の会社も自社製品として 「セラパック」 という封じ込め材を取り扱っています。 NHKでも紹介されたこともあったり、某大手設計事務所やスーパーゼネコンからも評価されて

アスベスト対策 レベル1

イメージ
こんにちは 今回のブログではアスベスト対策工事のことについて説明します。 一番施工品質が求められる 「レベル1」 の対策方法からご説明します。 ※石綿含有仕上塗材の対策については工法が異なるため改めて説明します。 まずは大まかな流れをみるために施工方法のフローチャートをご覧ください。 下記フローチャートは 富士セラ が日本建築センターにて建設技術審査証明を取得した、 「富士セラアスベスト除去システム」 のフローチャートになります。 1.事前準備   こちらではまず、アスベスト工事を進めるに先立ち、調査を行います。   以前の記事で、 アスベスト含有調査のことを書きました が、ここに含まれます。   調査をもとに施工計画書を作成し、届出を行います。   届出については 以前の記事 を参照ください。   その他工事に必要な工具、資機材、薬剤を準備します。 2.準備作業   準備作業では、アスベスト工事に先立ち、   ・お知らせ看板の設置   ・立ち入り禁止措置   ・石綿則で定められた表示の設置   ・休憩所、手洗い場の確保   を行います。   近年では 手洗い場の確保 を指導する労基が増えています。   万が一目や皮膚に石綿が付着してしまった場合洗浄するためです。 3.養生前清掃   HEPAフィルター付き高性能真空掃除機を使い、養生前に清掃を行います。   これは、経年劣化により作業場内で脱落、または堆積してしまっている可能性のある   アスベストを養生前に取り除くために行います。   除去工事が終わって、養生シートをばらした後にまだ作業場内にアスベストがある!   だなんていやですからねw 4.養生作業   床養生から行います。   床養生は「0.15mm以上の厚さのプラスチックシート」を必ず使用します。   (石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアルに記載されています。)   床養生は重ね幅300mm以上、立ち上り300mm以上で行い、2重で養生を行います。   その他養生は「0.08mm以上の厚さのプラスチックシート」を使用します。   壁養生も同様に重ね幅300mm以上で行い、1重で養生します。 5.セキュリティールームの設置   アスベスト除去作業をした作業員が

このブログの人気の投稿

石綿含有仕上塗材の対応(足場編)

アスベスト対策 レベル3

アスベスト工事の資格